爆発まで残り5分となりました

悠真がいるから少しは安心できるけど……頼りない部分もあるっていうか……。




どこにいるの?……柚希。



頭のなかがぐちゃぐちゃになって、泣き出しそうになったその時。



ふと脳裏に、昨日の出来事が浮かんだ。






───『は、ハチマキは?』



『一応持ってく。あと、携帯もこっそりね。だから、明日の準備は今日のうちにして、早めに寝よ』



……あっ!



「霧雨さん……ごめんなさい。私、ちょっと教室見てくる!」



ボーッと床の一点を見ている霧雨さんに話しかけてから、私は席をたった。



ドアの鍵を開け、廊下に飛び出すと、そのまま階段めがけて一直線。



もしかしたら、柚希が連絡をくれているかも……!そしたら、無事だってことも分かる。




が、階段を上がって、私が見た光景は……