昔から知っていたけど、今になって、幼馴染みであることを強く感じる。
柚希と同じぐらい一緒に過ごしてきたのに、どうしてなんだろう。悠真のこんな姿……初めて見た気がする。
けど……。
せっかく生き残っているのに、まだこれだけしか時間がたっていないのに──皆、心も体もボロボロだった。
それからすぐに。私の提案で、次の教室は二階のクラス───二年一組の教室になった。
教室のなかに入り、最初に目に飛び込んできたのは……黒板に書かれた文字の数々だった。
「なぁ。これってさ、前のグループが残していったのか?」
私達は、しばらくそれを見つめていた。
黒板に斜線書きで書かれていたのは、この学校の校舎の見取り図。
そして、教室の名前の一覧。



