『たった今、三階の三年二組がバクハツしました。死亡者は三十七人。


────引き続き、ゲームを行います』





どくん、と大きく心臓が脈を打った。



まさか、……三年二組で五人死んだなら、残りの三十二人は全員……───。




「三十七人!?まさか……」




霧雨さんも気付いたのか、ハッとした様子を浮かべる。


そして、そのまま一直線に廊下を駆けて階段を上っていった。



「おいッ!!どこいくんだよ、霧雨っ!」



それを見ていた悠真は大声をあげて、急いで後を追う。



轍はまだ気分が悪いのか、辛そうに顔を歪めて壁にもたれていた。




心配そうに見ている私に気付いたのか、


「……ああ、ごめん」



そう言い、弱々しく笑って見せると、轍は階段に向かってゆっくりと歩き出した。