スラッと伸びた背は、私より少し高いぐらいだろうか。
少し日に焼けた肌、左手の人指し指と小指には、包帯が巻かれている。
ぱっちりとした目。さばさばとした髪。
制服は新しいものなのか、シワひとつない。ボタンも綺麗についている。
「…………あ、れ?」
そして、どこか懐かしい感じがする。逢ったこともないのに…………どうして?
「お前、どこに、いて…………」
彼はそう言うと、バランスを崩したのか、ドアのすぐ前で膝を落とした。
「大丈夫!?」
「……」
いきなり倒れるって……一体何をしてこんな風になったんだろつ。



