爆発まで残り5分となりました


スラッと伸びた背は、私より少し高いぐらいだろうか。




少し日に焼けた肌、左手の人指し指と小指には、包帯が巻かれている。




ぱっちりとした目。さばさばとした髪。




制服は新しいものなのか、シワひとつない。ボタンも綺麗についている。





「…………あ、れ?」




そして、どこか懐かしい感じがする。逢ったこともないのに…………どうして?





「お前、どこに、いて…………」




彼はそう言うと、バランスを崩したのか、ドアのすぐ前で膝を落とした。




「大丈夫!?」



「……」




いきなり倒れるって……一体何をしてこんな風になったんだろつ。