必死に涙を拭い、私は呟いた。 「もう、泣いてないよ……」 私は壊れた空に向かって、無理に微笑んだ。悠真が、そこにまだいたような気がして。 そして、徐々に視界が暗くなる。 視界を埋めるぐらい大きな群青色の破片が、ゆっくりと降下してきていた。 それを見た途端、突如眠気に襲われて、私の視界がぐらりと揺れた。 地面に倒れ込むと、そのまま意識が地面に吸い込まれていく。 君のいた世界が、 目が覚めても、続いていますように。