爆発まで残り5分となりました


──『悠真くんを、幸せにしてあげて?』



『……っ』




汐見さんは、私のところに悠真が来てくれることを、願ってくれたのかな。



悠真が好きだという気持ちを押し殺したまま、汐見さんは死んでしまったのかもしれない。





……ねぇ、悠真。




もし、君がこれから生きる世界を、

選ぶことができるなら。




もし、君がこの先生きるかどうかを

決めることができるなら。





隣にいた時間や、

どれだけ距離が離れているとか、



「そんなのどうでもいい」って、

次は真っ直ぐな笑顔で、笑い飛ばして──






……私のいる世界で、生きてくれますか?