爆発まで残り5分となりました



悠真が潤んだ目で、私を見つめていた。どこか満足したような、笑みを浮かべて。





「そりゃあ、よかった───」






悠真の姿、形が、徐々に輪郭をなくして、辺りの闇に溶け込んでいく。



足も見えなくなって、夜の黒に同化していく。




「ずっと悩んでた答えも、見つかった。もう、どこにいこうと後悔しない」




悠真が私に近づく。最後に一度だけ、私の頭の上に手を乗せて、優しく撫でてくれた。




「悠真っ……」



手を下ろして、悠真は背を向けた。肩が震えている。もう、ほとんど消えかけていた。





「最後まで、迷惑かけてごめんな。霧雨と、小南にも、謝っといてくれ」




悠真が鼻をすする音が、聞こえてきた。