「悠真、は?」
悠真は現実に戻らないのだろうか。それは、あの世に行くということだ。
「俺は分からん。……けど、夏仍達がいる世界なら、生きても良さそうだな」
────パリィン!
ガラスが割れたような音に遮られて、ほとんど悠真の声が聞こえなかった。
「……え、今なんて?」
「何でもない」と悠真が笑う。夢の世界が壊れながら、現実の世界が再生していく。
ゲームは終わり、私達の目が覚めれば。
そこに広がるのは、どうしようもない現実か───果たして、偶然の出逢いか。
「皆…………俺のことを忘れるんだよな」
独り言のように、悠真が呟く。



