爆発まで残り5分となりました



茶封筒を二つ折りにしたものだった。ポケットに入れるのも嫌だし……手で持っておこう。




立ち上がって、地面に起きっぱなしにしていた卒業証書を持ってその上に重ね、左手に持つ。





「でも、夢が覚めたら無くなってるんじゃ……。そしたら、意味がないのに」




私がそう言うと、悠真は何を思ったのか、




「まぁ、いいから。俺が覚えてなくても、夏仍が覚えててくれたらいいんだよ」





と適当に流すような感じに、呟いた。





「……えぇ?でも、私が覚えてても……」




私が覚えてなくて、悠真が覚えてたとしたら?…………って言っても、私が持ってること自体を忘れてしまったら、もとも子もないか。



私が手紙を返そうとしたけれど、悠真の体は透けていて、手に戻すことが出来なかった。



まだ「良いよ」とも言ってないのに……