爆発まで残り5分となりました


たとえどんなに遠く離れていたって、溝ができるぐらい大きな時間の差があったって。





この日この時間。確かに私たちは──。



悠遠(ゆうえん)という高い壁を越えて、こうやって手を繋ぐことができたんだ。






「悠真が少し前に、卒業したい、って言わなかったとき。私は平気で聞き流して……悠真の気持ちを、ちゃんと、考えてあげられなかった」





後悔ばかりだった。



私はどこまでも自分勝手で、知らぬ間に、自分で自分の首を絞めていた。




悠真の背中に手をまわすふりをしていたから、疲れた手が、だらんとアスファルトの上に落ちる。





「ひとりにしないって、約束してくれたときも…………本当はすっごく嬉しかったって、言えなかった」





群青色の空を割る亀裂が、ベキベキと変な音を立てて、大きくなっていく。