「え?」と、小さく口を開く。
「轍が自分で爆発させるのは現実だけど、汐見や俺を利用してやったゲームは、ただの夢なんだよ。
……死人の未練が具現化した、最大の"悪夢"だったんだ」
それだけ話し終えると、悠真は寂しそうな顔で、私を見た。
ふと、自分の顔が涙で濡れていることに、気付く。
もしかして、これが夢だったということに、安心したのだろうか。……夢なら、柚希も生きていることになる。
それとも、やっと終わったのだと、嬉しくて涙が出たのだろうか。
不安から解放されて、泣いてしまったのかもしれない。けれど…………
私が泣いている理由は、そのなかのどれでもなかった。
──悲しくて、ずっと辛かったんだ。



