「…………時々体が消えそうになったり、薄くなったり…………幽霊は痛みが感じないはずなのに、俺は身体中が痛いんだ」
「……」
「そんな時に、偶然汐見達に見つかったんだろうな。……死んだ人だと思い込まれて…………ゲームに参加することになった」
悠真は死人でもないのに、自分には無関係なゲームをやらされていたということだ。
「もちろん、誰にも言ってなかった。この体が傷付いて、万が一現実の俺にも傷が出来たとしたら、って…………そしてそれが轍にバレたら、狙われて本当にあの世行きだったからな」
悠真が手を離して、そっと私から離れた。その時、初めて悠真の足が、消えかかっていることに気付く。
悠真が「それと」と付け加えて、頭上の群青色の空を指した。
「これは、夢だからな」
見上げると、群青色の空にはいつの間にか、白く大きな亀裂が入っていた。



