驚きに目を見張った。
悠真が死んでいない?じゃあ、本当は……生きてるってこと?
私がそう訊こうとしたら、悠真が「本当は……」と言って、顔を伏せた。
「……轍に階段から突き落とされて、俺は死にかけた。……けど、本当はまだ生きてて…………意識不明のまま、数ヵ月経ったある日、突然霊になったんだ」
「死んじゃった、んじゃ……ないの?」
霊になったってことは、死んだってことなんじゃないの。そう訊くと、悠真は答えた。
「目が覚めたとき。俺は死んでないってことを知った。病院のベッドで、もう一人の俺は、死んだみたいに眠ってたんだよ」
つまり、悠真はあの世とこの世の境目にいるということなのだろうか。
死にかけて体が耐えられなくなったのか、何らかの異常があったから、霊化してしまい、この世をさまよっている。
でも、そんなことがあり得るのだろうか。



