爆発まで残り5分となりました


「……それってクラスに貼ってあった紙じゃない。持ってきて良かったの?」



「誰も使ってねぇんだし、別にいいだろ」



そう言って私たちに見せたのは、クラスの生徒の名前が書かれたプリントだった。


よくみると、グループ別に名前が書かれている。




青の欄には、私達四人の名前と、



「シオミ ユウヒ」という、孤立した片仮名の名前。



「で、この子がどうかしたの?」



トントンと名前を叩きながら尋ねる。




「居場所が分かったんだ。……あと、
そいつだけが、『最後に残る教室』を知っているってことも」



最後に残る、教室?



それって、爆発しない教室ってこと?じゃあ、その"シオミ"って人に会えば……



霧雨さんは、机にバンと手を置いて立ち上がった。



「その子は今どこにいるの?」