私が耐えられなくなって、振り返ろうとした、その時だった。
ふわっ、と温かいものに包まれて、知らぬ間に、悠真が私の体を抱き寄せていた。
そして、彼は私の頬に軽く唇を当てる。驚きすぎて、息ができなかった。
悠真は私の肩の上に自分の顔をのせると、耳元で小さく呟いた。
「ごめん。夏仍……」
「え……?」
表情は読み取れなかったけど、確かにわかる。悠真は……笑っていない。
脆くて今にも壊れてしまいそうな、小さく震えた声。悠真が、手に力をこめる。
「ずっと……嘘、ついてたんだ」
「……嘘?」
私が小さな声で訊くと、悠真は言った。



