爆発まで残り5分となりました



「──先生……?」




悠真と声が重なった。



先生の指示、と言われても、私達にはどうすることもできなかった。



先生は、あの爆発で、全員が死んでしまったから。校長先生も、放送室で殺されていた。……つまり。





【先生の指示】が、分からないのだ。





「悠真、このあと、は……」



「お、俺も知らない……今までのゲームには、こんなことは……一度も無かった」





パニックになる私達。



悠真も経験したことがないということは、きっと、主催者も───轍も、こうなることを予想していたのだろう。





「先生はいないのに……指示って。私達、このままじゃ……死んじゃう」



泣きそうになって、手で口元を隠した。