「──先生……?」
悠真と声が重なった。
先生の指示、と言われても、私達にはどうすることもできなかった。
先生は、あの爆発で、全員が死んでしまったから。校長先生も、放送室で殺されていた。……つまり。
【先生の指示】が、分からないのだ。
「悠真、このあと、は……」
「お、俺も知らない……今までのゲームには、こんなことは……一度も無かった」
パニックになる私達。
悠真も経験したことがないということは、きっと、主催者も───轍も、こうなることを予想していたのだろう。
「先生はいないのに……指示って。私達、このままじゃ……死んじゃう」
泣きそうになって、手で口元を隠した。



