それから十秒ぐらいが経った。
緊張がとけたのか、悠真がホッとして安堵のため息をついた。
「上手くいったみたいだな」
「じゃあ……もしかして」
「ああ。もう大丈夫だ」
天井にポッカリと空いた大きな穴。黒い霧が、そこからゆっくりと流れ込んできている。
──終わった。
ゲームはもう、終わった。主催者は死んだんだ。これで……生きて帰れる。
深く息を吸ってみる。さっきよりも、呼吸が楽になった気がした。
「これで後は、ゲームを終わらせれば……」
暗闇のなかで、少しだけ明るくなった悠真の声。再び階段の方に戻ろうと、足を一歩出す───



