爆発まで残り5分となりました


「どうした。気が狂ったか!」




轍が先生達の隙間から、顔を覗かせる。




ヒュオン、と耳元で風が鳴る。黒い霧を掻き分けて、悠真は右に曲がった。



階段に足をかけると、私がついて来れるように、速度を遅めて下りていく。




でも、このままじゃいずれ、先生も轍も追ってくる。それなのに、どうして……悠真は。




「夏仍、俺が合図したら耳を塞げ」


「え?あ、うんっ」




悠真が二階に着いて、止まった。



まったくその言葉の意図がわからず、私は困惑していた。それどころか、悠真は逃げようとはしない。




悠真はいつの間にか手を離して、隣ではなく、私の前に立っていた。




不安になって、訊く。



「悠真……お、下りないの?」