「え……」
そして悠真に向けて指を指して、轍が淡々と続ける。
「記憶を消したり作り替えたのは、佐山や霧雨。そしてこの学校全員の生徒だけじゃない。って…………気付かなかった?」
「どういう、ことだよ」
私たちの記憶に、悠真や汐見さんの記憶を無理矢理捩(ね)じ込んだ今日、このゲームは始まった。
それまでに私たちの記憶のなかには、波瀬 悠真と汐見優美は存在しなかった。
でも、それだけではないということは。
「汐見優美を殺したのは俺。その兄の汐見颯斗を殺したのも俺。そして、悠真の記憶を消して、
──悠真を殺したのも、俺だから」
私達が知っていたのは、全てが"作られた"記憶だったんだ。



