悠真の手が目の前に出されて、私はそのまま固まってしまった。
手を突っ込むな、とでも言いたげな顔で一度振り返ると、悠真はまた前を向く。
きっと、この状況に私が口を挟むことを望んでいないのだろう。
……だから、余計に辛い。
なにも反論できなくて、悠真の力にもなれない。そして、悠真と汐見さんは死んでいる───世界が違う。
しばらくして轍が、「それと」と言って制服のボタンを一つずつ外しだした。
そしてすべてのボタンを外し終わると、制服の内側を捲って見せた。
そこには銃、包丁やカッター、ハサミが沢山あった。
驚きの光景に目を奪われて、言葉を失っていた悠真に、轍は笑って話しかけた。
「悠真を殺したのは、汐見優美じゃないよ?」



