爆発まで残り5分となりました


悠真の手が目の前に出されて、私はそのまま固まってしまった。




手を突っ込むな、とでも言いたげな顔で一度振り返ると、悠真はまた前を向く。




きっと、この状況に私が口を挟むことを望んでいないのだろう。





……だから、余計に辛い。



なにも反論できなくて、悠真の力にもなれない。そして、悠真と汐見さんは死んでいる───世界が違う。





しばらくして轍が、「それと」と言って制服のボタンを一つずつ外しだした。




そしてすべてのボタンを外し終わると、制服の内側を捲って見せた。





そこには銃、包丁やカッター、ハサミが沢山あった。



驚きの光景に目を奪われて、言葉を失っていた悠真に、轍は笑って話しかけた。





「悠真を殺したのは、汐見優美じゃないよ?」