爆発まで残り5分となりました


でも、そんなこと……あるわけない!



「私は……悠真がそんなことしないって知ってる。バカにしないでよ!」



自然と声が出て、私は怒鳴り付けていた。



キヨシは舌打ちすると、私の前に来て私を睨み付ける。


刹那、空気を切るように拳を振り上げた。




ゴッ!



反射的に目を瞑った瞬間、目の前で鈍い音が響いた。



「轍!アンタ何やって……!」



霧雨さんの声が聞こえたと思って、ふっと目を開けると。


目の前で、轍がお腹を押さえてうずくまっていた。




「はっ、お、俺は知らねぇぞ!お前らみたいなクソのチームなんて、早く死んじまえばいいのによぉ!」





「──お前、いい加減にしろよ」



階段から見えた、真っ赤にそまった靴下。