「……でも、いいのかな?」
「は?」
悠真が顔をひきつらせた。
「復讐するのは、汐見優美の方だろ?悠真が俺を殺せば、汐見優美は成仏できない」
「え……?」
思わず声をあげてしまったけれど。
汐見さんが成仏できない?でも、そしたら……悠真だって成仏できないじゃない。
冷えている空気のなかで、悠真の息が少しだけ白く濁った。
「……俺がお前を殺すだなんていつ言ったんだよ。───俺はお前を殺さない」
「ケッ!つまんねーの。……さっさと殺せばいいのに。悠真はもう"死人"なんだからさ」
その言い方に私も頭にきて、反論しようと体を前に出した。



