爆発まで残り5分となりました



「……っ」




一瞬怯んだ汐見さんだったけど、すぐに声を張り上げて叫んだ。





「……轍くん、どうしてこんなことをするの?…………朱美ちゃんを、どうして殺したの!」




轍はその質問には答えなかった。



銃を下ろし、呆れたような顔をして、轍は言う。





「いつ気付くかと思ったら…………結局、こうやって種明かしをしないと気付かないなんてな」





その後、フッ、と軽く笑ってから、低い声で呟いた。






「…………俺がいつお前らの味方になったんだよ。笑わせるな」





今までの轍とは、全然違った。


身体中を包みこむ重い空気に、血の臭いが容赦なく絡み付く。