運良く避けることが出来たけれど、足に力が入らない。 カァン、と金属製の何かに当たったであろう音が、遠くから聞こえてきた。 音源を探して顔を上げる。 そこには、銃を片手に余裕の笑みを浮かべる影が立っていた。 端が裂けたように大きく口角をあげ、不気味な笑みを浮かべている、"彼"。 目の前に広がる現実に追い付けず、しばらく呼吸が停止する。 悠真が、信じられないといった風に目を大きく見開いて、呟いた。 「お前…………だった、のか……?」 そこに、いたのは……───