「……ま、さか……」 朱美が、そこまで言いかけると。 刹那─── 銃声が一つ、風を切るようにして響いた。 隣にいた朱美と視線が合う。その膝は、がくがくと震えていた。 そして朱美の左胸の辺りに開いた穴から、もの凄い音を立てて血が噴き出した。 「か、は………っ…」 朱美が目を閉じる。膝が折れ、死体の上に乗ると、朱美の体はバランスを崩して地面に倒れた。 「朱、美?」 徐々に朱美のスカートに染みていく真っ赤な血。唇の色が少しずつ変わっていく。