爆発まで残り5分となりました



───そう思っていたとき、だった。




汐見颯斗の前まで少女が来たとき、汐見颯斗がふいに何かを呟いた。





「正し……かった。俺は……ずっと…………殺し……た…………………な………っ」




「お兄、ちゃん……?」





その瞬間、汐見颯斗の口から咳と共に大量の血が溢れた。




それはゴボゴボと血を飲んでいるようにも見える。口から出た真っ赤な血が、廊下の赤い海と混ざり合う。








「…………騙さ…………れ……たん……だ」





血の海を口に抱えながら、汐見颯斗が必死に声を出す。




あまりの衝撃的な出来事に、声もでなかった。ただ、見ているだけ。