柚希のためにも、今までに死んでしまった人達のためにも。



そして、私のためにも。








「リーダーがショボくれてると、なんかテンション落ちるよね」




突然、朱美がため息混じりにそう口にした。「え?」と、悠真が聞くと。




「波瀬くんが命令してくれなきゃ、アタシ達は動けないの」




と、恥ずかしそうに答えた。





それに付け加えるようにして、轍が悠真の背中をぼんっと叩いた。



「そうだぜ。さっさとこんなゲーム終わらせて帰ろうぜ!」



「轍……」




悠真は困ったように笑う。


その笑みには安堵が混ざり、いつも通りの優しい笑顔に変わっていた。