爆発まで残り5分となりました



山橋が好きだ。




心からそう思った。もう我慢なんてしたくない。私は、正直に伝えたい。



……そうは思っても、嗚咽に掻き消されて、肝心の本音が言えなかった。





泣き虫なのは、私だ。夏仍は、私よりももっと強かったんだ。





山橋が、小さく笑った。




「ふたりで、待っていような。いつか皆が、そこに来てくれるまで」




瞼が震えて、涙が垂れる。口からは今にも感情が溢れそうだった。









「だからそれまでは、

────ずっと俺の隣にいろよ?」







私が頷くと、山橋はさらに強く私を抱き締める。