爆発まで残り5分となりました


─────





それからすぐのことだった。


廊下の向こうから、複数の人影が現れたのは。



徐々に近づいてくると、その正体が分かった。他のクラスのグループだ。




「あぁ?お前ら、何でこんなところにいるんだよ」



リーダーと思われるいかつい顔をした男子生徒が、轍の前に立った。




「悠真を待ってるんだよ。アイツが忘れ物したって取りに行ったからな」



「は?悠真ぁ?そういや、お前らのチームってアイツがいたのかよ」



「それが悪いか」



轍の目が冷たくなった。



「あー、アイツさ。確かさっき、三年のクラスん所で見たな」


「それ本当?キヨシ」



それを聞いていた霧雨さんが、二人の会話に口をはさんだ。