どういうこと?
死んじゃうのは苦しくて、今まで以上に怖いはず。……それより、苦しいこと?
柚希が私の後ろの窓を見て、「はぁ」と小さく息を吐いた。
「私ね、好きになった人がいるの」
その口調はどこか嬉しげで、楽しそうに昨日の出来事を語っているようだった。
好きな人、という言葉に、私の心臓がどくんと大きく揺れた。
「山橋。山橋に、告白された」
柚希が私の前を過ぎて、廊下に出た。血のついた窓の縁に手をかけて、空を見る。
「何だか……柚希らしいね」
「まぁ、山橋のことなんて、最初は気にしてなかったんだけどね。ゲームをしてるうちに、良いところが沢山あるって気づいたんだ」



