爆発まで残り5分となりました


それだけ言い残すと、悠真は教室に戻っていった。




一人残されてみると、自分が悠真に向かって言ったことが、どれほど酷いものだったのかを思い知らされた。




現実から目を背けて、私は八つ当たりをしていた。誰も悪くなかったのに。




悠真には、感謝しなきゃいけなかったんだ。私が生き残っていることも、最後に残る教室がこの手の中にあることも、悠真が今まで、守ってくれていたことにも──。




それを言えなくて、勝手に汐見さんに悠真が取られただなんて思い込んで、当たり散らしていただけだったんだ。






歯を食い縛って、涙を堪えた。





私は最低だ。何が「赤の他人」だ。そんなこと関係ない。私が悪かった。




両手で顔を覆う。悠真はずっと、優しく接してくれていたんだ。それを……私は……






ふと、ドア越しに私を見つめていたのが、柚希だったことに気づく。