爆発まで残り5分となりました


「試しに見に行ってやろうか?」




おぉ、と轍が笑う。



最後ぐらいはいいだろうと思った。私も……悠真との思い出を作りたい。




このゲームのなかでなら、少しの夢だって見てもいいんだ。





「あ、わ、私も……行きたい」




私が呟くと、おぉ!と、さっきよりも豪勢になった朱美と轍の笑い声。




何がなんだか分からずにボーッとしていると、悠真が私の手をとって立ち上がった。







「じゃあ、決まりだな。多人数で行くのもあれだし、俺らで見てくるわ」





悠真が、少しだけ薄くなった手で私の腕を掴む。もう長くないんだ、と思った。




触れているはずの手からは、温もりさえも、薄まってしまっていた。