爆発まで残り5分となりました





───夏仍……




「夏仍っ!」





いきなり聞こえてきた大きな声に、ハッとして私は目を開いた。




痛みはいつになっても来なくて、ただ、冷たいコンクリートに皮膚が当たっている事だけが分かった。




もしかして、もう、死んだのかな──?




幽霊になったのかもしれない。そう思った瞬間、ハッとして起き上がって悠真から逃げるようにして、後ろに下がった。





「……裏切った、の?」



「え……?」




悠真が訳が分からないと言った風に、首をかしげた。……悠真のせいで。私は……




「私を撃ったの?……殺したんでしょ?」