爆発まで残り5分となりました





ギリギリ……と、



銃を強く握った音がした。











「……嫌、嫌ああああぁっ!!」













悠真が、私の方を向いた。

その表情は、暗くてよく見えない。






突如視界が真っ暗になったかと思うと、その直後───悠真が引き金を、引いた。







ガァン!!!






暗く冷たい空間に、銃声がひとつ響いた。