ギリギリ……と、 銃を強く握った音がした。 「……嫌、嫌ああああぁっ!!」 悠真が、私の方を向いた。 その表情は、暗くてよく見えない。 突如視界が真っ暗になったかと思うと、その直後───悠真が引き金を、引いた。 ガァン!!! 暗く冷たい空間に、銃声がひとつ響いた。