憎悪に満ちた目。固く握られた拳。 悠真は、私に─── "銃"を向けていた。 「悠、真……」 目の前で、私に向けられた銃口が震えていた。殺す……悠真が?どういう、こと? 「帰れ!あっちに行け!!」 再度悠真が叫ぶと、先生は首をかしげて、ぶつぶつと何かを呟きながら出ていった。 「除外者、除外者……」 ペタ、ペタ、とスリッパを引きずりながら、先生が階段を上っていく音がする。 「悠真っ……待って……、嫌……やめて……!」 悠真はこちらを向くことなく、引き金に触れる。悠真…………どうして……。