『バクハツまで、残り五分となりました。これより、生徒の退場を行います』
どういうこと?
連帯責任なら、いつか私も悠真も──
「逃げないと死ぬんだよ!?早くしなきゃ、先生達が来て……殺される!」
心臓が破裂しそうになる。
息が荒くなって、無理矢理悠真の手をほどこうとして、「離して!」と叫んだ。
「シッ……静かにしろ……!じゃなきゃ、見つかる。このゲームは、先生に見つからなかったら殺されな────」
悠真が何か重要なことを言いかけた、その時だった。
ガァン!と派手な音がして、扉が開いた。
先生が一人、扉から顔を覗かせている。
ガタガタと歯の根が震え、頭が真っ白になる。ああ、駄目だ……死ぬんだ。



