〈ピーンポーンパーンポーン〉 そのチャイムを聞いた途端、私の背中を悪寒が走った。 ひとつ、重大なことを忘れていたのだ。 私がここに来たということ。そして、戻らなかったため、二手にチームが分かれたこと。つまり、このままだと…… ───連帯責任で、死ぬ。 全身が凍ったように冷えて、心臓は止まりそうになる。……嫌だ、そんな──。 「どうしよう……このままじゃ、皆が、死んじゃう。早く、戻らなきゃ……!」 私が行こうとすると、急に悠真が私の手を掴んで、止めた。 「今行けば、俺らは死ぬぞ……!」