普通のクラスで十二ということは、特別教室はもっとある。 準備室も使えるなら、それはそれで便利だけど……いくつあるんだろう。 「あ。そこにペンがあるから、紙にでも書いておこうよ」 「分かったわ。佐山さん、ちょっと取ってきてくれない?」 爆発から何十分も経ったからか、もう怖さもなくなりかけていた。 なんでだろう。これから死ぬって……もしかしたら、今すぐに死んじゃうかもしれないのに。 私がホワイトボードに使われているペンを取りに行こうと、立ち上がった時。 〈ピーンポーンパーンポーン〉