爆発まで残り5分となりました


普通のクラスで十二ということは、特別教室はもっとある。



準備室も使えるなら、それはそれで便利だけど……いくつあるんだろう。




「あ。そこにペンがあるから、紙にでも書いておこうよ」



「分かったわ。佐山さん、ちょっと取ってきてくれない?」






爆発から何十分も経ったからか、もう怖さもなくなりかけていた。



なんでだろう。これから死ぬって……もしかしたら、今すぐに死んじゃうかもしれないのに。



私がホワイトボードに使われているペンを取りに行こうと、立ち上がった時。






〈ピーンポーンパーンポーン〉