爆発まで残り5分となりました

それが頭にきたらしく、朱美はドンッ、と床を叩いて見せた。



床がブルブルと振動する。




「今はそんな場合じゃないの!


もし、重要な情報なら、アタシ達の生死が関わってるかもしれないじゃない。そんな大事なことを、どうして言わないの!?」




朱美……待ってよ。



悠真だって、言いたくないことはあるじゃない。そんなこと、別に私たちが知る必要はないよ。





それでも、朱美は怒声を吐き続け──



「アタシ達は生き残らなきゃいけないの!だったら、必要なことは教え合わなきゃ───」




そこまで言った、その時だった。






「どいつもこいつも……もう踏み込んで来んなよ……っ!!!俺のことなんか何にも知らないくせに、何でもかんでも知ったような口で言うんじゃねぇッ!!!」




……悠、真……?