爆発まで残り5分となりました


「佐山、肩……大丈夫か?」



「肩?肩がどうかした?」



霧雨さんにまで聞かれて、私は押されたことを話すことにした。




「轍、アンタ覗き見してないわよね?」



「はぁ?なんで俺なんだよ!悠真ならともかく、俺は覗き見なんて……」



「轍、お前……!味方を売るのかよ!」



男子は隣の爆弾のあるベッドで待機していた。何やら喧嘩している……よう?




私はカッターシャツを捲り、霧雨さんに肩を見てもらった。



「アザになってる。冷やした方がいいかもしれないけど……」



私も見てみたけど、青っぽく変色していた。……まさかこんなに酷いとは。



まだ痛いけど、すぐに良くなるだろう。




「ありがとう……でも大丈夫。我慢するよ」



カッターシャツのボタンを止めていると、霧雨さんの目が鋭くなった。