爆発まで残り5分となりました



「俺たちは、"第二の被害者"だぞ?」




その声の響きが、心の底まで響き渡った時。ぽつり、と……心に黒いシミのようなものが出来た。




そうだ。悲しいのは優美だけじゃない。


俺だって、こいつだって、同じ"被害者"だ。どうして皆は、それを理解してくれないんだ。




俺達が被害者だということに、どうして誰も気がつかないんだ──。




卒業できなかった優美の気持ちが分かるか?



痛い思いをして足掻く暇もなく死んでしまった優美の気持ちを、



俺達が教えてあげさえすれば……





俺は覚悟を決めて、少年の真っ直ぐな瞳を見つめる。




「上等だ。……復讐だろうが殺しだろうが、何だってしてやる!」




すぐに冬の空に溶けていく。自分の吐息と大声が、溶けていく。