爆発まで残り5分となりました


そもそも、俺は優美の気持ちなんて考えていなかった。





突然死んでしまった優美の気持ちを、どうして俺は理解してあげられなかったんだ。



大体……俺は、こんな所でなぜ踏み留まっているんだ。優美のために、俺ができることはないのか?いや、あるだろう!




フーッ、と息が荒くなり、カァーッと頭が熱くなっていくのを感じる。




優美に会いたい。せめて……もう一度だけ。




自分の気持ちを抑えられなくなって、俺はその紙と、机の上に転がっていた財布を引ったくるようにして取って、家を飛び出した。






昼食も食べず、財布に残っていた金だけを頼りに、最近新しく出来たゲームセンターで遊んだ。





そして、気付いたときには外は真っ暗。鳴くカラスもいない。山の輪郭も見えなくなっていて。……そして。






───夜の十時が来た。