爆発まで残り5分となりました


「帰って、くる……」




その一文字一文字に、意識が吸い込まれていくようだった。……優美が帰ってくる?



その手紙には、不信感も恐怖も、苛立ちさえも感じなかった。





むしろ、──親近感が湧いてくる。





優美が戻ってきてくれるなら、俺は何だってする。命だって投げ出してみせる。




青空がいつもより速く雲を流している。心臓がバクバクと跳ねる。





きっと、優美は恨んでいる。



自分を殺した犯人を恨んで、恨んで───すぐにでも復讐したい気持ちを押さえながら、あの世に行ったのだろう。





気付けば歯を喰い縛って、握りこぶしを震わせていた。



これはチャンスじゃないか……。



優美のためにも、俺のためにも、そう。これは皆のためなんだから。