「帰って、くる……」
その一文字一文字に、意識が吸い込まれていくようだった。……優美が帰ってくる?
その手紙には、不信感も恐怖も、苛立ちさえも感じなかった。
むしろ、──親近感が湧いてくる。
優美が戻ってきてくれるなら、俺は何だってする。命だって投げ出してみせる。
青空がいつもより速く雲を流している。心臓がバクバクと跳ねる。
きっと、優美は恨んでいる。
自分を殺した犯人を恨んで、恨んで───すぐにでも復讐したい気持ちを押さえながら、あの世に行ったのだろう。
気付けば歯を喰い縛って、握りこぶしを震わせていた。
これはチャンスじゃないか……。
優美のためにも、俺のためにも、そう。これは皆のためなんだから。



