思い返せば、優美には色々と迷惑をかけていたんだと知った。
八つ当たりの対象になったり、時には嫌がらせをしてみたり。
ああ、何て楽しいんだろう、なんて思ってたあの時の自分が今では一番憎い。
優美は、俺の事を……嫌いになったんだろうな。もう、こんな兄はいらない、って。
「……あの時はごめんな。もう一度帰ってきてくれたら、嬉しいよ……俺は」
独り言を呟いてみる。
この声が届いていたら───いや、もし聞いてくれていたなら、どれほど良かったことか。
……馬鹿馬鹿しい……もうやめよう。
そう思っても、体も心もまだ諦めようとはしない。今すぐにでも、この家を飛び出して、優美を探しに行きたいぐらいだ。
そんな事を考えていたのか、知らぬ間に、パソコンに変なことを打ち込んでいた。



