爆発まで残り5分となりました


ポロッと、堪えていた涙が頬を伝った。



行き場のない悲しみと怒りが、頭の中を駆け巡る。そして、悲しみが勝つ。



冬也くんは、全てをさらけ出すかのように、嗚咽混じりで叫んだ。





「何で俺達が死ななきゃいけなかったんだぁ!やりたいことも見つかって、やっと夢が……出来たってのに……!ちくしょおおぉぉ!!!」





叫んでも誰にも聞こえないのが、唯一の救いだったのかもしれない。



冬也くんの声を聞いてくれる人は、もう"私達の"生きる世界にはいない。





声も聞こえない。


好きだったも言えない。


ごめんなさいも伝わらない。



ありがとうも、消えていく。






冬也くんは、その場に崩れ落ちて、傷一つつくことのない手で、何度もアスファルトを殴った。