いつの間にか、冬也くんが心配そうに私に目を向けていた。 「汐見?」 ───夢なんだよ。 あの時、なんて存在しなくて。冬也くんが嘘をついてたら……どうするの? そう思いたくても、思えなかった。 この青空が、消えることはなく。 雲は、淡々と流れていく。 たとえ、この場所に、 私達が存在していなかったとしても── 「ほんとに……死んじゃったの?」 私が聞くと、冬也くんはため息まじりの息を吐いて、前を向いた。 「…………ああ」