爆発まで残り5分となりました



「……お兄ちゃん?」





もう一度呼んでも反応がなかったので、気になって兄の肩に手を置こうとすると。




スッ───





手が風を切って、兄の体をすり抜けた。





その瞬間、悪寒が背中を走る。



数歩後退りして、私は目を見開いた。自分の体と、兄の体を、交互に見比べる。




紺色の制服。

足もあって、腕もちゃんと二本ある。




私が驚いて、その場で兄の姿を見ながら、固まっていると。







「お前も気付いたんだ。やっと……」




後ろから突然、声が聞こえて、私はすぐさま振り返った。