「ぐっ…………は……っ」
腕にかかったのは、紛れもない、自分の血だ。そして、それも自分の腕ではない。
と、気付いた瞬間、ボキッと体が半分に折れ曲がり、私は地面へと崩れ落ちた。
左腕もない。お腹は抉れていて、足はどこかへ吹き飛んでしまったようだ。
それを悟った瞬間、体の内側を爪を立てて掻き回されるような、するどい痛みに追われる。
「あ……っ、……ぐ……」
トロトロと、赤い液体が額から地面に溢れて、傾斜もないのに、床を這っていた。
こんなに痛いのなら、いっそのこと早く死んでしまえばいい。皆が一瞬で、死体になったのに対して、自分は生きている。
やがて、何かに吸い込まれるように、痛みと共に意識が消えると、私は目を閉じて、そのまま眠りにつく。
────本当に、一瞬だった。



