眉をピクリと動かしてペンを強く握った、その時だった。 ガラガラガラ! と、勢いよく教室のドアが開いて、そこには黒いコートを被った男が立っていた。 背丈は小さい方だけど、何やらマスクに黒ゴムの手袋、という変な装備だ。 やがて、生徒全員が男の方を向き、沈黙が流れた、刹那──── カトン 男が手から何かを落として、走り去っていった。塊……黒い、塊? 不気味なそれに興味が湧く一方、恐怖までもが体に植え付けられる。