卒業式の三日前。
彼女が自習の授業を受けていた時、突然、放送がかかったという。
『……皆さん、逃げ……てください。速く、じゃなきゃ、殺され……ヒッ!!』
そこで放送は終わった。
誰かのイタズラだろうと思う生徒もいれば、これは本当に何かあったんじゃないか、と真剣にとらえる生徒もいた。
しばらくしても放送の事が忘れられず、気になり始めた生徒達は、先生の目を盗んで、廊下に出始めた。
「……何かあったのかな?」
「きっと、何かの間違いじゃない?学校に変な人でも入ったんじゃないの?」
そんな話題が一瞬にして、クラスの中でで大きくなる。ああ、何……集中できない。



